新学期が始まってしまいました。年度末(特に3月)は怒涛のイベントの連続で、レポートが追いつきませんでした。ようやく落ち着く時間も取れたので、まとめてレポートしておきます。

HAIシンポジウム2024

3/5-6 静岡大学浜松キャンパス(リンク

年度末の学会シーズン、地元から開始しました。人間と人工エージェントの関係性を問うヒューマンエージェントインタラクションに関するシンポジウムです。昨年と同様、地元開催です。地元開催ということは、ホスト側として、当然準備をしなければいけないのですが、2年目ということもあり、個人的にはだいぶ楽をしました。移動コストのほうが大きいぐらいでした。以下は当研究室と関連した発表です。

言語処理学会

3/11-15 神戸国際会議場(リンク

年度末第二段の学会発表は昨年度に引き続きの言語処理学会への参加です。この直前に科研費の会議もあったので、西川さんは連泊でした。本レポートの執筆者(森田)はいったん浜松に戻ったのちに研究室メンバーの発表日に合流しました。近年の大規模言語モデルの成功もあり、とても勢いのある学会でした。そんなかで我々が発表したのはテーマセッション「言語とコミュニケーションの創発」。変化する時代のなか、改めてこのテーマ(言語進化)の重要性を認識する機会でした。

第100回 先進的学習科学と工学研究会 (ALST 100)

3/16 近畿大学東大阪キャンパス(リンク

言語処理学会での発表が終わった後にそのまま関西に滞在し、近大で開催されたALST研究会へ。第100回という記念すべき回となり、企画盛沢山でした。本レポートの執筆者もパネルで言いたいことを言わせていただきました。以下は当研究室からの発表です。まだまだワークインプログレス。これから修士で頑張ってほしいですね。

第10回 知識共創フォーラム

3/20 北陸先端科学技術大学院大学(リンク

本レポートの執筆者は学内業務で参加できなかったのですが、研究室メンバーの佐々木さんをJAISTに派遣しました。RISTEXプロジェクトに関わる発表です。濃密な議論をしてきたと聞いています。これから頑張っていきましょう。

情報的健康シンポジウム

3/26 慶應義塾大学(リンク

同じくRISTEXプロジェクト絡みの発表です。じつはこの前日にも2022年に終了した科研費共創言語進化学の集まりもあり、そちらに参加したのちのはしごです。当研究室としては、言語進化の枠組みのなかで、現代のコミュニケーションの問題に迫るということをスタンスとしています。それでこのシンポジウム。メディアの方々もたくさんいらしていて、イベント自体は各種メディアでとりあげられたとのこと。広範な研究者との共同のなかで現代の情報社会を作っていく必要があるのだろうなと思いを新たにしました。

第214回 情報処理学会知能システム研究会(先端情報学と行動情報)

3/26 オンライン(リンク

上記の対面シンポジウムの裏で当学科の福田先生が運営されているオンライン研究会にて発表をさせてもらいました。シンポジウム参加中に骨伝導イヤホンで同時並行して話を聞いていました。こちらの研究会のほうでは発言できず、心のなかで発表者の応援をしていました。また、ディスカッションをしていただいた先生方、ありがとうございました。今後、研究を発展させていけたらと思います。

第5回 WBAレクチャー「全脳計算モデルの実現に向けた認知モデルの役割」

3/28 オンライン(リンク

R5年度最後のイベントもオンラインです。全脳アーキテクチャイニシアチブでのオンラインイベントを開催しました。参加者は150名程度とオンラインではありましたが、にぎやかな会になりました。すでに宣伝をしている人工知能学会の特集をベースとしつつ、7月の国際ワークショップの宣伝の機会となりました。いずれにせよ生成AI時代にて、認知モデルの意味を考え、つないでいく必要があります。

人工知能学会会誌の特集が出版されました。変化の激しい時代ですが、人間による人間のための人間の理解を目指す認知モデリングの価値は変わりません。ぜひ多くの方に読んでいただきたい特集です。会員でない方もKindleでぜひ!

人工知能学会誌「人工知能」Vol.39 No.2 -2024年3月号-

【J-STAGE】 https://www.jstage.jst.go.jp/browse/jjsai/list/-char/ja

【Kindle】 https://www.amazon.co.jp/dp/B0CVRCZZTR

特集「生成AI 時代における認知のモデリング」にあたって … 森田純哉

認知モデリングにおける記号処理アーキテクチャ … 三輪和久

認知モデリング研究は大規模言語モデル時代をどう生き抜くか? … 内海彰

生成AI と認知モデリングの比較 ─活用例と倫理的問題─ … 松室美紀

認知アーキテクチャと生成AI が織りなす人と機械の共通基盤 … 森田純哉・東中竜一郎・竹内勇剛

手続き合理性に基づく学習とインタラクションのモデル … 安西 祐一郎 187

解釈可能性を高めて信頼し得るエージェントを実現するための脳型認知モデル… 田和辻可昌・大森隆司・太田博三・宮本竜也・芦原佑太・荒川直哉・山川宏 197

脳科学とロボティクスを結ぶ統合認知モデルの実践と展望 … 谷口彰・山川宏・谷口忠大

大規模言語モデルはドラえもんになれるか … 大澤正彦

ChatGPT の知らない「意図推定の世界」 … 植田一博

人は人の理解をやめるか─ AI を用いた詳細価値観モデリングと精密行動予測の可能性─ … 寺田和憲

慶應大学矢上キャンパスにて開催されたALST研究会にて発表してきました。この研究会への参加はコロナ前以来です。密な議論ができて楽しかったです。ACMLからの発表は以下のものです。

対面とオンデマンド授業における認知モデリングの学習ログ分析
山﨑 良汰 (静岡大学), 森田 純哉 (静岡大学)

コロナ時のオンライン授業時の授業ログとそれ以前の対面授業時の授業ログを比較した研究です。驚くべきことにオンライン授業時のほうが対面授業時よりも学習意欲・学習効果が高いという結果が得られたというもの。さらに、その原因を探るべく、受講者間のインタラクションを「操作の類似」の観点から推定したところ、対面授業時のほうがより密な関係が構成されており、より影響力の大きい個人ほど学習成果が低いという結果が見いだされました。

つまり、対面での交流のネガティブな側面が浮き彫りになった結果です。示唆に富む知見といえると思いますが、一方で、この研究から対面授業がダメということも言えません。さらに、参加者の行動はオンラインのログから推定しているのみですので、この結果を確からしいものとするためには様々な追加分析が必要であろうと思われます。いずれにぜよ、コロナ時の経験を今後の社会設計に活かしていく必要があると思われます。

写真は会場からポスターから発表後のお疲れ様会まで。

今年も展示をしました。地域の方々とお話ができ、研究上でも新たな視点が開かれました。

特に今年から始まったRISTEXプロジェクトは地域の皆様との関係のなかで研究を進めていくものですので、現在の情報環境に関する地域の方々の声をきくことができ、とても勉強になりました。

また、研究室メンバーは、研究室のアクティビティを専門用語を使わずに(あるいは専門用語をかみ砕きながら)説明することに苦労していたようです。「心のモデル」を作る、とっていも正直専門外の方からはわからないですよね。。。研究室メンバーとしては、前提知識を掘り起こすような対話をしていくことで、ACMLのミッションの意義を改めて位置付けることができたようです。

アメリカのワシントンDC(正確にはその隣のアーリントン)にて開催されたAAAI(アメリカ人工知能学会)のシンポジウムに森田が参加し、発表し、議論してきました。テーマは生成AIと認知アーキテクチャの統合についてです。

FSS2023: Integration of Cognitive Architectures and Generative Models
生成モデルは現在大変な社会現象になっています。この流れのなかにどのように認知モデル・認知アーキテクチャを組み入れられるか(プレゼンスを発揮できるか)という議論がされました。テーマの重要性からか、認知モデル・認知アーキテクチャを古くから研究されている大御所の先生方が多くいらっしゃっていました。またシンポジウムは全体を通してディスカッションの時間が多く、ボトムアップにコミュニティを形成していこうとする流れができていました。認知アーキテクチャを使うことで、生成AIに記号的に複雑な推論を付加できること、生成AIにおける身体性の不在をカバーでき、ロボット執事のような心の理論をもった人間の意図を察するエージェントを構築できることなどが議論されてました。一方で認知アーキテクチャの分野におけるベンチマークの不在、資金調達などの問題などについては乗り越えるべき弱点として議論されました。

ACMLからの発表は以下のものです(リンクは先行公開されているarxivのもの)。

Cognitive Architecture Toward Common Ground Sharing Among Humans and Generative AIs: Trial Modeling on Model-Model Interaction in Tangram Naming Task
Junya Morita, Tatsuya Yui, Takeru Amaya, Ryuichiro Higashinaka and Yugo Takeuchi

生成AIと認知アーキテクチャの統合により、人間と人工知能のコモングラウンド(コミュニケーションを行う際の前提)を形成するというもの。今回のシンポジウムのなかでは異色の発表で、会場からの反応はそれなりによかったのではないかと思います。

https://arxiv.org/abs/2311.05851

高校生向けの進学イベント夢ナビライブにて研究室訪問を実施します.
日程は10/21-22で,オンラインイベントです.
ご興味のある方はぜひ以下より参加申し込みください.
https://liveweb.yumenavi.info/?s=autumn

当研究室のコンテンツは以下です.

動画:https://yumenavi.info/portal.aspx?CLGAKOCD=034180&p=s034180039

テキスト:https://yumenavi.info/vue/lecture.html?gnkcd=g013262

函館で行われた認知科学会にて発表をしてきました.ACMLからは7件のポスター発表.

ユーザのストーリーを引き出す対話的モデルベース回想法の開発と検討:酒井 翔伎(静岡大学),森田 純哉(静岡大学)
単語分散表現を用いた概念の数量的意味獲得:佐々木 康佑(静岡大学),西川 純平(静岡大学),森田 純哉(静岡大学)
ACT-Rを用いた記憶エラーのモデル化による人間の内部状態推定:新堀 耕平(静岡大学情報学部),西川 純平(静岡大学),長島 一真(静岡大学創造科学技術大学院),森田 純哉(静岡大学)
Twitterログを使用した情報伝播の認知モデリング:塚田 瑛介(静岡大学情報学部),西川 純平(静岡大学),長島 一真(静岡大学創造科学技術大学院),森田 純哉(静岡大学)
事前学習を利用したACT-Rの運動学習モデル:長島 一真(静岡大学創造科学技術大学院),西川 純平(静岡大学),米田 凌(静岡大学),森田 純哉(静岡大学)
二重過程理論に基づいた道徳判断の事例ベースモデリング:佐々木 健矢(静岡大学情報学部),長島 一真(静岡大学創造科学技術大学院),西川 純平(静岡大学),森田 純哉(静岡大学)
認知モデルを利用した個人の音韻意識の推定:音声フィルタを用いた評価手法の検討:西川 純平(静岡大学),森田 純哉(静岡大学)

韓国ソウルで行われたICCSに参加してきました.会場の様子などは以下のサイトにて動画を交えて紹介されています.

ACMLからは以下のポスター発表を行いました.

Facial Expressions Analysis for Revealing Cognitive Engagement During Monotonous Task
Md Masudul Hasan Polash, Junya Morita

オランダ,アムステルダムにて開催された国際会議 (International Conference on Cognitive Modeling) に参加してきました.

発表は2件

  • Nagashima, K., Nishikawa, J., Yoneda, R., & Morita, J. (2023, July). ACT-R Modeling of Rapid Motor Learning Based on Schema Construction. Paper presented at MathPsych/ICCM/EMPG 2023. Via mathpsych.org/presentation/1152.
  • Nishikawa, J., Sasaki, K., Morita, J., Meneses, A., Sakai, K., & Yoshikawa, Y. (2023, July). Embodied communication model in ACT-R based robot. Paper presented at MathPsych/ICCM/EMPG 2023. Via mathpsych.org/presentation/1167.

西川

2023年人工知能学会全国大会にて発表しました.

発表はD2の西川さん
西川 純平、 佐々木 康佑、森田 純哉、Meneses Alexis、酒井 和紀、吉川 雄一郎
シンボリック表現と身体性を融合した対話のモデルの提案https://confit.atlas.jp/guide/event/jsai2023/subject/2O6-OS-2b-03/tables?cryptoId=

代表的な認知アーキテクチャであるACT-Rと言語の分散表現を融合し,なおかつロボットと対話をするという盛り沢山の研究です.

その他,森田はオーガナイズドセッションAffective Computingのオーガナイザとして関与しました.

明治大学にて開催されたゲーム情報学研究会にて以下の発表を行いました.

持続的な知覚運動過程を伴うゲーム課題における最適覚醒水準維持メカニズムの検討
米田 凌 (静岡大学), 西川 純平 (静岡大学), 長島 一真 (静岡大学), 森田 純哉 (静岡大学),
寺田 哲也 (マツダ株式会社)

修了するM2米田さんの集大成の発表です.堂々とした発表となりました.

沖縄にて開催された言語処理学会にて以下の発表を行いました.

抽象図形への命名を介したコモングラウンド形成モデルの構想
森田純哉, 由井達也, 天谷武琉 (静大), 光田航, 東中竜一郎 (NTT), 竹内勇剛 (静大)

まだまだ構想段階の研究ですが,この研究が発展すると色々と繋がっていきそうです.
森田も言語処理学会には初めて参加しましたが,近年の技術進展に伴う盛り上がりを感じることができました.

静岡大学浜松キャンパスにてHAIシンポジウム2023を開催しました。森田はローカル担当委員として準備やら片付けやらこまごました仕事をこなしました。ACML関係の発表は5件。

討論セッション
単語分散表現を用いたロボットのジェスチャー生成
佐々木 康佑, 西川 純平, 森田 純哉 (静岡大学), Menesis Alexis, 酒井 和紀, 吉川 雄一郎 (大阪大学)

口頭発表
協力ゲームHanabiを用いた察するコミュニケーションのモデル構築
桑原 涼香, 長島 一真, 森田 純哉 (静岡大学), 宮田 貫誠, 川越 敦 (筑波大学), 大澤 博隆 (慶應義塾大学)

ポスター発表
認知モデルを用いた想起エラーにおける人間の状態推定
新堀 耕平, 西川 純平, 長島 一真, 森田 純哉 (静岡大学)

SNSにおける感情拡散の認知モデリング 
塚田 瑛介, 西川 純平, 長島 一真, 森田 純哉 (静岡大学)

言語モデルとACT-Rを利用した道徳判断の事例ベースモデリング
佐々木 健矢, 長島 一真, 西川 純平, 森田 純哉 (静岡大学)

率直にいって楽しかったです。準備の手間を考えても、こういうったコミュニティ活動は続けていきたいものですね。

愛知工業大学にて開催された第20回情報学ワークショップ (WiNF 2022) にて以下の発表がなされ,最優秀賞を受賞しました.

「単語分散表現を用いた概念の身体的イメージの生成」佐々木 康佑(静岡大学)、西川 純平(静岡大学)、森田 純哉(静岡大学)、Meneses Alexis(大阪大学)、酒井 和紀(大阪大学)、吉川 雄一郎(大阪大学)

新学術領域・対話知能学における共同研究の成果であり,第一著者の佐々木さん(B4)の初めての学会発表です.研究の深化と社会実装に向けて,取り組んでいければと思います.

ニュージーランドのカンタベリー大学で行われたHAI (Human-Agent Intraction) に参加しました。今回7回目の参加です。昨年の会議については人工知能学会会誌の会議報告を参照ください。今年度はワークショップも含めて2件の発表を行いました。

Junya Morita, “Emotion in Cognitive Architecture: Emergent Properties from Interactions with Human Emotion.” HAI’22 workshop on Cognitive Human-agent Interaction. TBD

Junya Morita, Yuna Kano “Effects of self-experience and situational awareness on empathic help to virtual agents.” HAI ’22: Proceedings of the 10th International Conference on Human-Agent InteractionDecember 2022 Pages 132–139 paper

現地対面による有意義な議論を行うことができました。来年はスウェーデンとのことです。

2022年11月26日に開催されたリバネス静岡テックプランターにてACMLが下記のタイトルでプレゼンを行いました。

学術知に立脚した解釈を可能とする人工知能技術の開発

JR東海賞、ヤマハ発動機賞をいただきました。誠にありがとうございます。
今後も認知モデルの社会実装に向け、研究を推進してまいります。

対面とオンラインのハイブリッド形式で行われた国際会議The tenth Annual Conference on Advances in Cognitive Systems 2022 (ACS 2022)に参加をしました.オリジナルの人工知能・認知科学の理念を追求する非常に熱いカンファレンスです.

我々の研究はマツダ社様との共同研究で,ロングトークとしてアクセプトされました.発表は博士課程1年(光医工フェローシップ)の西川さんが頑張りました.オンライン発表ながら活発に議論をいただきました.

Representing Motivation in a Simple Perceptual and Motor Coordination Task based on a Goal Activation Mechanism
Jumpei Nishikawa, Kazuma Nagashima, Ryo Yoneda, Junya Morita and Tetsuya Terada

3年ぶりのテクノフェスタにて研究室展示を行いました.例年よりは少ないのですが,いつも見守っていただいている地域の方々,オープンキャンパスで訪れた高校生,保護会にいらっしゃった保護者の皆様,ホームカミングデイで帰って来ていただいたOB/OGなど,多くの方々とお話をすることができました.配属されたばかりの3年生がこれまでの研究室の活動を紹介してくれました.

https://www.eng.shizuoka.ac.jp/festa2022/pdf/lab/J-6.pdf

奈良市春日野国際フォーラムにて開催されたACII 2022 にてM1酒井君が発表をしました.ACIIは人間に関する感情を計算機科学に統合しようとするとても野心的なカンファレンスです.プロシーディングスはIEEE Exploreに掲載される予定です.また,我々のペーパはarxivにアップロードしていますのでぜひご覧ください.

Estimating Personal Model Parameters from Utterances in Model-based Reminiscence
Shoki Sakai, Kazuki Itabashi, Junya Morita
https://arxiv.org/abs/2208.07087

研究室のメインテーマである認知モデリングを利用したミラーリングエージェントに関わる成果です.音声からの感情認識を認知モデルに統合する方法を示しています.

酒井君にとっては初めての国際会議発表となりましたが,堂々とした話しぶりでした.発表後は,会場にて質問や議論もいただけました.

激動の世界において,日本の国際的な立ち位置も大きく変化しています.そのなかで,こういった最先端の国際研究コミュニティを招聘することは,日本の研究コミュニティを維持し発展させる重要な機会となると思われます.森田は自分たちの発表の決定後に,ローカルオーガナイザに入れていただきました.運営面での本質的な貢献はあまりできなかったのですが,ランチやコーヒーブレイクの手配,エクスカーションの添乗員などをやらせていただき,ソーシャル面で得難い出会いと経験をさせていただきました.

『認知科学』に投稿していた論文が早期公開として出版されました.

新規な記号コミュニケーションシステムの形成に及ぼす自閉傾向の影響
森田 純哉, 小嶋 暁, 金野 武司, 橋本 敬

https://doi.org/10.11225/cs.2022.024

協調を成立させる新しいコミュニケーション方法を作らなければならないときに,多様な個人の特性をもった人々がどのようにそれぞれの役割を果たしていくのかを検討しました.個人の多様性を活かした社会にむけた当研究室なりの努力の成果となります.当事者,ご家族,関係者も含め,多くの方々に読んでいただければと思っています.

オンライン開催された認知科学会第39回大会に発表しました.

口頭発表
聴覚特性を模擬するフィルターを用いた音韻意識形成のモデルベース支援に関する検証
西川 純平(静岡大学),森田 純哉(静岡大学)

オーガナイズドセッション「認知科学のモデル論」
好奇心のモデルにおけるアルゴリズム水準と実装水準の接続
長島 一真(静岡大学),森田 純哉(静岡大学),竹内 勇剛(静岡大学)

ポスター

知覚運動課題に対する飽きの生起と抑制に関与する環境要因の検討
米田 凌(静岡大学),西川 純平(静岡大学),長島 一真(静岡大学),森田 純哉(静岡大学),寺田 哲也(マツダ株式会社)

Hanabiを用いた協調行動のモデル化 ー共有経験の蓄積に関する検討ー
桑原 涼香(静岡大学情報学部行動情報学科),長島 一真(静岡大学),森田 純哉(静岡大学),川越 敦(筑波大学),大澤 博隆(慶應義塾大学)

金沢にて開催された言語進化関係の国際会議Joint Conference on Language Evolution (JoLE) にて参加しました.

修了生の井上君の修論研究で得たデータをB4の矢野君が再分析した内容での発表です.

Discovering hierarchy in ambiguous communications during an experimental semiotics task
Soma Yano, Naoki Inoue and Junya Morita

世界中の研究者を日本にお迎えし色々と思うことのある機会でした.

https://sites.google.com/view/joint-conf-language-evolution/home

関西大学にて対面開催されたヒューマンインタフェースシンポジウムに参加しました.
4年生の佐々木君が筆頭発表者でしたが,直前に参加できなくなり,D1の西川君が代理発表してくれました.

分散表現を利用した概念の大きさに関するイメージの抽出
佐々木 康佑, 西川 純平, 森田 純哉(静岡大学)

カナダのトロントにて開催された2つの国際会議 (International Conference on Cognitive Modeling, Annual Conference of Cognitive Science Society) に連続参加をしてきました.

発表は以下の4件.

  • Kazuma Nagashima, Jumpei Nishikawa, Ryo Yoneda, Junya Morita, Tetsuya Terada. “Modeling optimal arousal by integrating basic cognitive components”, oral presentation and paper publication at ICCM 2022 https://mathpsych.org/presentation/804
  • Jumpei Nishikawa, Junya Morita, “Estimating phonological awareness with interactive cognitive models: Feasibility study manipulating participants’ auditory characteristics”, oral presentation and paper publication at ICCM 2022 https://mathpsych.org/presentation/899
  • Junya Morita, Yuna Kano. “Effect of self-experience on empathic helping to virtual agents”, virtual flash talk and abstract publication at CogSci 2022 https://escholarship.org/uc/item/2fd3v95b
  • Ryo Yoneda, Kazuma Nagashima, Jumpei Nishikawa, Junya Morita, Tetsuya Terada. “Analyzing the Effect of External Environments on Mind Wandering during a Perceptual-Motor Task”, poster presentation and abstract publication at CogSci 2022, https://escholarship.org/uc/item/1b39n8wq

渡航者は博士課程の西川さん,長島さん,そして研究室代表者の森田.そのうち,西川さんは7/23-7/30,長島さんと森田が7/30-8/6までトロントに滞在しました.本来は3名が同じ旅程だったはずなのですが,この時期にちょうどニュースにもなった例の件で旅程が変わってしまいました.

詳細なレポートは省きますが,とても濃密な学会参加となりました.現地の様子を伺える写真を掲載しておきます.Googleフォトのアルバムも公開しました.

なお,認知科学会の会誌『認知科学』にCogSciのほうの参加報告を書きました.そちらは12月発行予定です.

ハイブリッド開催された人工知能学会全国大会に現地参加し、発表してきました。現地会場は京都国際会議場でした。ACMLからは下記3件の発表がありました。

[4I1-OS-26a-04] ジレンマゲームにおける階層的なコミュニケーションの生起に関する分析
矢野 颯真、井上 直紀、森田 純哉
[4K1-GS-1-02] 思考のゆらぎと自律神経の変化を対応させたマインドワンダリングのモデル
西川 純平、長島 一真、米田 凌、森田 純哉、寺田 哲也
[1N5-OS-10b-03] 記憶活性化・運動学習・時間認知を統合することによる最適覚醒水準理論のモデル化
長島 一真、米田 凌、西川 純平、森田 純哉、寺田 哲也

今年も研究室で集まりお祝いをさせてもらいました.

中京大学とオンラインによるハイブリッド開催であったHAIシンポジウム2022に参加しました。

ACMLからの発表は今年度の卒研からの以下2件。ともに非常に有益な議論をいただきました。

記憶回想時に生成される発話からのユーザモデルパラメータの推定
酒井 翔伎 (静岡大学情報学部)
森田 純哉 (静岡大学情報学部)

カードゲームにおいて模倣するエージェントへの心的状態の帰属
細川 敦司 (静岡大学)
森田 純哉 (静岡大学)

M2(新D1)の西川君の論文が出版されました。

Cognitive model of phonological awareness focusing on errors and formation process through Shiritori
Jumpei Nishikawa &Junya Morita

Advanced Robotics (Special Issue on Symbol Emergence in robotics and Cognitive Systems (??))

まっさらな子どもが社会で使われる言語を獲得し、社会の礎となっていくまでの過程をシミュレーションした論文です。多様な人々をつなぐ言語の習得をサポートする計算論的な基盤を提案しています。研究者だけでなく、発達支援に携わる皆様、言葉の遅れを示すお子さまをお持ちの皆様、第二言語習得に困難を覚える皆様(日本人全員ですね)にも是非読んでいただきたいです。英語はちょっとという方は過去の西川さんの論文でぜひ。

https://acml-shizuppi.net/nishihi/

https://doi.org/10.1080/01691864.2022.2029763

https://www.tandfonline.com/na101/home/literatum/publisher/tandf/journals/content/tadr20/0/tadr20.ahead-of-print/01691864.2022.2029763/20220302/images/medium/tadr_a_2029763_uf0001_oc.jpg

以下の論文出版されました.

Regulating Ruminative Web browsing Based on the Counterbalance Modeling Approach, by Junya Morita, Thanakit Pitakchokchai, Giri Basanta Raj, Yusuke Yamamoto, Hiroyasu Yuhashi, Teppei Koguchi, published in Frontiers in Artificial Intelligence, section AI for Human Learning and Behavior Change.

静岡大学情報学部教員メンバーとともに,本学修士課程(アジアブリッジプログラム留学生)のThanakit Pitakchokchaiさん,Giri Basanta Rajさんの研究成果をまとめました.

論文へは以下よりアクセスください.

http://journal.frontiersin.org/article/10.3389/frai.2022.741610

なお,この研究は日本学術振興会先導的人文社会科学研究推進事業の一貫として行われた研究になります.

ネット利用中につきまとわれる記憶をいかに忘却するかというテーマに取り組んだものです.ネット中毒などの行動嗜癖に悩まされている方はご一読ください!

ザ浜名湖とオンラインのハイブリッド開催となったWISS 2021にてM1の米田さんがデモ発表を行いました.

[1-B01] 心拍変動を用いた認知課題中の情動制御
米田凌(静岡大),森田純哉(静岡大)

以下,米田さんから提供してもらった現地の様子です.

修士2年の西川さんがオンライン開催されたALST研究会にて発表しました.

認知モデルを用いたインタラクティブな音韻意識推定法の検討

この研究会では4回目の発表でしょうか.以下,過去の投稿へのリンクです

卒研後の発表

学部2年時の発表

オンライン開催されたWiNF 2021に参加しました.東海地区を中心とした情報学に関する研究成果を発表するワークショプとなります.

S-5-8「モデルベース回想法における音声インタフェースの導入に向けた語りからの感情推定」酒井 翔伎(静岡大学)森田 純哉(静岡大学)

以下の写真は発表中の様子です.

今年もオンライン開催のHAI2021に参加しました.

口頭発表

Ryo Yoneda, Junya Morita: The Internal State Mediating Between Decision-Making and Arousal
https://dl.acm.org/doi/10.1145/3472307.3484179

ポスター発表

Atsushi Hosokawa, Junya Morita: Cognitive Models Leading to Behavior-Reading in a Card Game
https://dl.acm.org/doi/10.1145/3472307.3484687

活動時間が狂いましたが,非常に有意義な会議でした.

今年も認知科学会で発表しました.ACMLからは6件の発表(森田は科研のプロジェクトでもうひとつ共著).いずれの発表も議論が盛り上がりました.
しかし,振り返ってみたら森田にとっては20回目の認知科学会でした(2002年のJAISTから連続).今回は総会の司会もやらせていただいたり,10年前の在外研究時に知り合った当時修士の学生さんをオーガナイズドセッションで招待したり...なんというか...コミュニティってこうやって回っていくんですねと実感...

口頭発表

メッセージ付きジレンマゲームにおける コミュニケーションシステムの変化に関する実験的検討
矢野 颯真, 井上 直紀, 森田 純哉
https://www.jcss.gr.jp/meetings/jcss2021/proceedings/pdf/JCSS2021_O3-4.pdf

オーガナイズドセッション(認知科学のモデル論)

認知モデルを組み込んだ音韻意識形成支援システムの提案
西川 純平, 森田 純哉
https://www.jcss.gr.jp/meetings/jcss2021/proceedings/pdf/JCSS2021_OS05-3.pdf

知的好奇心の計算論モデルとアルゴリズムモデルの接続:ベイジアンネットワークを用いたACT-Rモデルの分析
長島 一真, 森田 純哉, 竹内 勇剛
https://www.jcss.gr.jp/meetings/jcss2021/proceedings/pdf/JCSS2021_OS05-4.pdf

ポスター

カードゲームにおける行動の読み合いに必要な条件の検討 ―ACT-Rの部分一致メカニズムに関して―
細川 敦司, 森田 純哉
https://www.jcss.gr.jp/meetings/jcss2021/proceedings/pdf/JCSS2021_P1-14F.pdf

意思決定と覚醒度を媒介する内部状態の検討
米田 凌, 森田 純哉
https://www.jcss.gr.jp/meetings/jcss2021/proceedings/pdf/JCSS2021_P2-60F.pdf

インタラクティブなモデルベース回想法を実現する対話インタフェースの実装に向けた分析
酒井 翔伎, 森田 純哉
https://www.jcss.gr.jp/meetings/jcss2021/proceedings/pdf/JCSS2021_P2-21F.pdf

研究室の長島一真さんの論文が出版されました.人間ならではと思われがちな好奇心に計算機モデルで迫る挑戦的な論文です.是非ご覧ください.

長島 一真, 森田 純哉, 竹内 勇剛
ACT-Rによる内発的動機づけのモデル化: パターンマッチングに基づく知的好奇心のメカニズム
人工知能学会論文誌, 36 巻, 5 号, p. AG21-E_1-13
https://doi.org/10.1527/tjsai.36-5_AG21-E

 

出版は少し前だったのですが,技術情報協会による書籍「人工知能を用いた五感・認知機能の可視化とメカニズム解明 : データ収集から学習までの具体例・製品開発への応用」に以下のタイトルの解説を執筆しました.

行動変容を志向したマルチモーダルデータからのユーザ行動モデリング : 認知アーキテクチャを活用したインタラクションデザインの事例

本学のリポジトリに草稿をおきました.http://hdl.handle.net/10297/00028284

日本学術振興会の課題設定による先導的人文学・社会科学研究推進事業の実社会対応プログラム「忘却するWeb 情報提示機構の実装と認知的・経済的価値の評価」の一環として実施した研究の概要をまとめたものです.

また,この研究に関して以下のようにイギリスのアウトリーチ関連会社によるPRページが公開されています.

Cognitive technology for forgetting unforgettable memory
https://www.openaccessgovernment.org/cognitive-technology-for-forgetting-unforgettable-memory/110978/

バーチャル開催となったCogSci 2021において当研究室からの発表があります.

CogSci 2021

Jumpei Nishikawa and Junya Morita (2021). Simulating the factors that correct the erroneous process of phonological generation in Japanese,  2190-2195.

発表は現地の7/28ですが,すでにプロシーディングスが公開されています.認知科学の代表的な国際会議です.M2の西川さんにとって,順調な滑り出しではないでしょうか.森田にとってもこの会議のプロシーディングスに載るのはなんと8年ぶり.しばらくご無沙汰でした.

認知モデルの国際会議,ICCMにて下記の発表を行いました.今年も昨年に引き続きオンライン開催です.
会議のサイト:http://mathpsych.org/conferences/2021/
論文 http://hdl.handle.net/10297/00028285

ACMLからは長島さんの発表です.

Talk (15 min)
Kazuma Nagashima, Junya Morita, Yugo Takeuchi
Curiosity as pattern matching: simulating the effects of intrinsic rewards on the levels of processing

森田が編集委員として関わった誌上討論が公開されました.

https://www.jstage.jst.go.jp/browse/jcss/28/0/_contents/-char/ja

目次は以下のようになっています.ぜひご覧ください.

誌上討論 インタラクションから現れる生命性:認知科学における新たな視座

  • 誌上討論「インタラクションから現れる生命性:認知科学における新たな視座」の編集にあたって……森田 純哉・宮崎 美智子
  • 生命理論としての認知科学:減算と縮約の哲学をめぐって……池上 高志
  • 〈外〉と〈内〉の切断と接続:認知と生命の本質をめぐって……田口 茂
  • 「過剰性」とプロジェクション……嶋田 総太郎
  • 池上「生命理論としての認知科学:減算と縮約の哲学をめぐって」へのコメント……谷 淳
  • 「生命理論としての認知科学:減算と縮約の哲学をめぐって」へのコメント……中島 秀之
  • 縮約,網羅,減算:科学者の仕事とは何か……岡ノ谷 一夫
  • 認知言語学から考える言葉の生命性……宇野 良子
  • マッシブデータフローの生命性……池上 高志

2021年度人工知能学会全国大会にて発表しました.

https://www.ai-gakkai.or.jp/jsai2021/

International Sessionでの発表
[2N4-IS-2c-01] Analyzing implicit intervention of rumination during web browsing
〇Basanta Raj Giri1, Junya Morita1, Thanakit Pitakchokchai1 (1. Shizuoka University)

企画セッションのオーガナイズ
[4B2-KS-10] 忘却するWebにむけた学際的アプローチ ー個人・社会・技術が調和する未来へむけてー
オーガナイザ:森田 純哉(静岡大学)、山本 祐輔(静岡大学)、遊橋 裕泰(静岡大学)、高口 鉄平(静岡大学)
https://forgetting-web.github.io/jsai2021-ks/

 

知的チュータリングシステムに関わる国際会議ITS2021にて2件のショートペーパを発表しました

https://its2021.iis-international.org/

Integrating Knowledge in Collaborative Concept Mapping: Cases in an Online Class Setting
Junya Morita, Yoshimasa Ohmoto, Yugo Hayashi

Investigating Clues for Estimating ICAP States based on Learners’ Behavioural Data during Collaborative Learning
Yoshimasa Ohmoto, Shigen Shimojo, Junya Morita, Yugo Hayashi

以下の科研費に関わる発表です.
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-20H04299/

M2西川君の研究論文が出版されました.

西川純平・森田純哉 (2021). 音韻意識形成過程における誤りの認知モデリング. ヒューマンインタフェース学会論文誌, 23 巻 (2021) 2 号, 189-200.
https://doi.org/10.11184/his.23.2_189

子どもの言語発達と認知モデルに関心がある方は是非.

オンライン開催されたHAIシンポジウムに参加しました。
ACMLからは下記の発表を行いました。

Web閲覧履歴を利用した記憶モデルとユーザのインタラクション
岸江 秀斗,森田 純哉
https://hai-conference.net/symp2021/proceedings/html/paper/paper-P-31.html

バーチャルエージェントに対する共感的援助の生起要因
神尾 優奈,森田 純哉
https://hai-conference.net/symp2021/proceedings/html/paper/paper-P-35.html

インタラクションを伴う迷路課題における行動的特徴と個人特性の関係
郷田 怜花,森田 純哉,大本 義正
https://hai-conference.net/symp2021/proceedings/html/paper/paper-P-42.html

論文出版されました。

Naoki Inoue & Junya Morita (2021). A behavioral task for exploring dynamics of communication system in dilemma situations. Artificial Life and Robotics, https://doi.org/10.1007/s10015-021-00680-4

ACML初の学生が主著でのジャーナル論文出版です。よく頑張った。素晴らしい。修論も気合入っているのでまとめないと。

英国のオープンアクセス出版社による出版物にて研究室紹介が掲載されました。

Research work in the Applied Cognitive Modelling Lab
https://www.ingentaconnect.com/content/sil/impact/2020/00002020/00000007/art00004

09_11_Junya Morita_Impact publication_FINAL_LR

2020 International Conference on Pervasive Artificial Intelligence にオンライン参加し、以下の発表を行いました。

Giri Basant Raj, Junya Morita
Transferring a facial depression model to estimate mood in a natural web browsing task,
Proceedings of 2020 International Conference on Pervasive Artificial Intelligence (ICPAI)

オンラインで開催されているHAI2020に参加しています。

この会議、2016年から投稿していますが、当研究室ではじめてフルペーパで論文が通りました。オープンアクセスにしたのでどなたでも論文にアクセスできます。

Yuna Kano and Junya Morita. 2020. The Effect of Experience and Embodiment on Empathetic Behavior toward Virtual Agents. In Proceedings of the 8th International Conference on Human-Agent Interaction (HAI ’20). Association for Computing Machinery, New York, NY, USA, 112–120. DOI:https://doi.org/10.1145/3406499.3415074

神尾さんの発表です。共感的行動の文化差を考える機会をいただきました。

森田もセッションチェアをやらせてもらいました。HAI Modelのセッションでしたが、オートメーションの研究が多かったです。先日のFrontierで書いた論文で考えたことも深められました。楽しかったですが、とても疲れました。これからどんどん人間も社会も変化していくのでしょうねえ。

ヒューマンインタフェースサイバーコロキウムに参加しました。
(ヒューマンインタフェース学会のシンポジウムに参加するのは森田もはじめてです)
バーチャル開催となりましたが、活発な議論がかわされました。

ACMLからはM2の井上くんが発表してくれました。
井上直紀,森田純哉
メッセージ付きジレンマゲームにおけるコミュニケーションシステムの変化を観察するオンライン実験
ヒューマンインタフェースサイバーコロキウム論文集 pp. 139-145.
論文

だいぶ研究が完成されてきました。修論へのよい弾みになったのではないかと思います。論文はオンライン公開されないようなのでそのうち大学のリポジトリに登録するかもしれません。
追記:優秀発表賞をいただきました 大会のページ


また静岡大学先端情報学実習(2年生)からは以下の2件の発表が行われました。
瀬田 稀介, 大本 義正, 森田 純哉, 竹内 勇剛
エレベータ乗降時における情報提示法とその効果に関する検討
ヒューマンインタフェースサイバーコロキウム論文集 pp. 185-186.

椎久 翔太, 大本 義正, 森田 純哉, 竹内 勇剛
楽曲を利用した環境音の選択的マスキング
ヒューマンインタフェースサイバーコロキウム論文集 pp. 390-393.

静岡大学情報学部では学部2年生から研究をはじめられる制度があります。今年はオンラインの活動になってしまいましたが、Zoomミーティングを通して学会発表までいきつきました。しかも構想だけでなくそれぞれデモもしたのですごい。


ACT-Rを使った個人のパラメータ推定に共同研究者としていれていただきました。

坂本 龍平, 上田 樹美, 山本 理恵子, 石井 裕剛, 下田 宏, 大林 史明, 森田 純哉
認知アーキテクチャに基づく知的集中変化のシミュレーションに関する研究
ヒューマンインタフェースサイバーコロキウム論文集 pp. 244-250.

ACT-Rのパラメータを個人ごとに最適化する議論は以前からありましたが、実際に結果を目の当たりにすると興味深いですね。
今後発展していくアプローチだと思います。

論文出版されました。

Morita, J., Miwa, K., Maehigashi, A., Terai, H., Kojima, K., and Ritter, F. E. (2020). Cognitive Modeling of Automation Adaptation in a Time Critical Task. Frontiers in Psychology (section Cognitive Science), doi: 10.3389/fpsyg.2020.02149.

論文のサイト

デモ

10年前にここで行っていた研究です

Web開催となった認知科学会にて発表しました。口頭発表はZoomにて、ポスター発表はSlackにて議論を行いました。

口頭発表

多様な環境の学習におけるACT-Rを用いた内発的動機づけのモデル

長島 一真,森田 純哉,竹内 勇剛
https://www.jcss.gr.jp/meetings/jcss2020/proceedings/pdf/JCSS2020_O3-2.pdf

カードゲームにおいて他者の行動を読む認知モデルの評価 ―事例使い分けモデルは他者の行動を読むのか―

細川 敦司,森田 純哉
https://www.jcss.gr.jp/meetings/jcss2020/proceedings/author_index.html#22

ポスター発表

心拍変動を表情変形としてフィードバックすることによる情動制御手法の検討

米田 凌,森田 純哉
https://www.jcss.gr.jp/meetings/jcss2020/proceedings/pdf/JCSS2020_P-39.pdf

他者とのインタラクションを伴う迷路課題における行動変化の分析

郷田 怜花,森田 純哉,大本 義正
https://www.jcss.gr.jp/meetings/jcss2020/proceedings/pdf/JCSS2020_P-120.pdf

協力ゲームHanabiにおける学習と飽きに影響する内発的動機づけの行動分析

板倉 菜々香,森田 純哉,大本 義正
https://www.jcss.gr.jp/meetings/jcss2020/proceedings/pdf/JCSS2020_P-123.pdf

ユーザの記憶モデルを組み入れたWeb環境の提案:ExplorationとExploitationの対比に基づく刺激提示

岸江 秀斗,森田 純哉
https://www.jcss.gr.jp/meetings/jcss2020/proceedings/pdf/JCSS2020_P-127.pdf

音韻意識形成過程における誤りを抑制するインタラクション:認知アーキテクチャを用いたモデル化の検討

西川 純平,森田 純哉
https://www.jcss.gr.jp/meetings/jcss2020/proceedings/pdf/JCSS2020_P-129.pdf

令和2年度9月学位記授与式が行われました。ACMLからはABP (Asia-Bridge Program) 留学生の Thanakit Pitakchokchaiさん (from Thailand) が修士(情報学)を授与されました。Thanakitさんは地元浜松の遠州鉄道株式会社に10月より正式に勤務します。浜松とタイの架け橋となっていただくことを期待します!

第15回人工知能学会・汎用人工知能研究会にて以下の発表が行われました。

佐久間一輝 (静岡大学) ,森田純哉 (静岡大学)
畳み込みニューラルネットによる学習表現の評価事例 ー脳波からの神経科学的知見の復元ー

研究会のサイト 論文のサイト

技術情報協会から出版された以下の書籍にて解説が掲載されました。
『生体情報センシングと人の状態推定への応用 : 健康、体調、ストレス、疲労、感情、心理、興味』
第5章 第4節 脳波と深層学習を活用した記憶の想起に伴う快不快感情の認識
節の著者:森田 純哉, 佐久間 一輝, 野村 太輝, 平山 高嗣, 榎堀 優, 間瀬 健二
出版社のサイト
静岡大学リポジトリ
アフェクティブコンピューティングからモデルベース回想法、感情認識のDNNとその可視化まで。
人間の感情・情動と情報技術の関係を具体的な研究紹介とともに解説しました。
リポジトリからは著者最終原稿を参照可能です。是非ご覧ください。

オンライン開催となりましたが、毎年参加しているICCMが始まりました。
会議のサイト:http://mathpsych.org/conferences/2020/
プロシーディングス:https://iccm-conference.neocities.org/2020/index.html

ACMLからは以下3つの発表を行います。それぞれオンラインリソースでアクセス可能です。

Talk (15 min)
Kazuma Nagashima, Junya Morita, Yugo Takeuchi
Modeling intrinsic motivation in ACT-R: Focusing on the relation between pattern matching and intellectual curiosity (paper)
会議のページ
論文

Poster (5 min)
Kazuki Itabashi, Junya Morita, Takatsugu Hirayama, Kenji Mase, Kazunori Yamada
Interactive Model-based Reminiscence Using a Cognitive Model and Physiological Indices
会議のページ
論文

Poster (5 min)
Jumpei Nishikawa, Junya Morita
The Cognitive Modeling of Errors During the Japanese Phonological Awareness Formation Process
会議のページ
h論文

人工知能学会 第89回 先進的学習科学と工学研究会(SIG-ALST) にて発表しました。
ALST89の開催案内
Zoomによるオンライン開催となりました。

(2) 視覚的補助を用いた音韻意識形成過程の誤り抑制の認知モデリング
 ◯西川 純平(静岡大学), 森田 純哉(静岡大学) 予行集
(7) 探索形態に対応する記憶モデルを統合したWeb環境の構築
 ◯岸江 秀斗(静岡大学), 森田 純哉(静岡大学) 予行集

発表中の様子です。

写真にするとどうしてもつまらなくなってしまうのですが、議論は非常に活発でした。

研究室メンバーが行動情報学科学科長表彰をいただきました。

  • 長島一真さん=汎用人工知能研究会での受賞を理由
  • 板倉菜々香さん=HAIシンポジウムでの受賞を理由
  • 米田 凌さん=HAIシンポジウムでの受賞を理由
  • 細川敦司さん=HAIシンポジウムでの受賞を理由
  • 井上裕太郎さん=浜松いわた信用金庫主催「チャレンジゲート」での受賞を理由

感染症対策に細心の注意を払いつつ、大学に来れるメンバーには賞状を直接手渡しました。
また配属の決まった新メンバーとともに建物の前で集合写真を撮影しました。
(写真撮影のためマスクを外しています)

2019年11月に行われた下記の研究会発表が人工知能学会研究会優秀賞として表彰されました。

研究会名:SIG-AGI-013-07
論文題目: ACT-Rによる内発的動機づけのモデル化
著者名: 長島一真, 森田純哉, 竹内勇剛
http://arakilab.media.eng.hokudai.ac.jp/~kabura/SIG-AGI-13/SIG-AGI-13-007.pdf

授賞式はオンラインにて実施されました。


読み上げていただいた時の様子


一言スピーチ


研究室にて


共著者へ


別の角度から

オンライン開催された人工知能学会全国大会にて発表しました。
https://www.ai-gakkai.or.jp/jsai2020/

脳波を対象とした深層ニューラルネットの可視化による構造発見
モデル間分散を利用したアプローチ
佐久間 一輝、森田 純哉、平山 高嗣、榎堀 優、間瀬 健二
https://confit.atlas.jp/guide/event/jsai2020/subject/1I5-GS-2-02/advanced

忘却するWebの実現に向けた認知的・経済的アプローチ
森田 純哉、山本 祐輔、高口 鉄平、遊橋 裕泰
https://confit.atlas.jp/guide/event/jsai2020/subject/2L1-KS-12-01/advanced

面白くないかもしれませんが、当日の様子をお伝えします。

HAIシンポジウムにて学生奨励賞を受賞しました。
HAIシンポジウム2020受賞者

学部3年生の板倉さんです。当研究室に配属されて半年です。行動情報学科の専門科目学習過程論でのグループワークの成果をまとめた研究です。

学部2年生の細川さんです。なんと2年生で学会に参加して受賞!当研究室の配属ではないのですが、先端情報学実習にて行われた研究です。先端情報学実習は学部二年生から教員と研究可能な静岡大学情報学部オリジナルの授業です。

奨励ということで、これからも頑張ってください。こういう時代だからこそコミュニケーションの本質を見つめ直したいところです。

本年度、静岡大学では学位記授与に関わる式典は行われませんでした。学科単位で個別での学位記の受け渡しが行われました。

学位記の受け渡し会場です。卒業・修了生は個別に会場に向かって学位記を受け取りました。

各自が学位記を受け取ったのちに研究室にてささやかにお祝いしました。といっても情勢を考慮し、窓は全開放、お菓子類も全て個包装とするなど感染症対策には十分に留意しました。

ウィルスと戦うという意味も含めコロナビールで乾杯をしました。修士課程に進学する長島君は成績優秀者として行動情報学科長表彰を受けました。おめでとうございます。

3年生から巣立つ皆さんへ記念品授与が行われました。
小嶋さんへ。ACML第1期生で本研究室初の修士号取得者です。

中谷さんへ。

大澤さんへ。

月見里さんへ。

森田からは修士・学士の学位取得者へ以下の本を記念品として送りました。

激動する社会の中でも、知的好奇心をいだき、本質を探究していって欲しいと思います。

集合写真です。

なお、お祝い会では大澤さんによるダンスが披露されました。大澤さんは卒研でダンスの動作解析を行いました。学会発表などの成果には至りませんでしたが、動画からしっかりした実践的成果が得られたことがわかります。卒研での科学的な分析を経ることで、自身の身体動作への見直しが進み、高レベルの感情表現が可能になったとのことです。

そんな大澤さんも同期の西川さんには敵わないようです。西川さんは記号創発を促すインタラクションをテーマにしたのですが、その成果を合気道における身体的インタラクションの実践へ結び付けてくれました。

上記の動画からACML卒論テーマが気になった方は、是非こちらをご覧ください。


学科長表彰を受賞した長島君の写真です。(3/25追加)

COVID-19にまつわる状況から現地発表はできませんでしたが、以下の論文を研究発表会資料集に掲載しました。

知的好奇心に駆動された環境学習の認知モデリング
 長島 一真(静岡大学情報学部), 森田 純哉(静岡大学情報学部), 竹内 勇剛(静岡大学情報学部)
 http://id.nii.ac.jp/1004/00010574/
音韻意識の形成過程における誤りの認知モデリング
 西川 純平(静岡大学), 森田 純哉(静岡大学)
 http://id.nii.ac.jp/1004/00010576/

PDFはリンクから取得できます(ただし有料ですが)

HAIシンポジウム 2020にて以下の発表を行いました。COVID-19の影響により現地開催は無くなりましたが、オンラインでの発表を行いました。論文はリンクから取得できます。

エージェントに対する共感的行動の生起要因-身体性と被排斥経験の効果に関する検討-
神尾 優奈,森田純哉
http://hai-conference.net/symp2020/proceedings/html/paper/paper-D-3.html

行動の読み合いをモデル化するためのカードゲームの開発
細川 敦司, 森田 純哉
http://hai-conference.net/symp2020/proceedings/html/paper/paper-P-7.html

Memory-based web advertising to distract rumination
Thanakit Pitakchokchai, Junya Morita, Yusuke Yamamoto, Hiroyasu Yuhashi, Teppei Koguchi
http://hai-conference.net/symp2020/proceedings/html/paper/paper-P-28.html

モデルベース回想法における心拍変動分析
板橋 和希, 森田 純哉, 平山 高嗣, 間瀬 健二, 山田 和範
http://hai-conference.net/symp2020/proceedings/html/paper/paper-P-36.html

対人インタラクションでの飽きと学習の関係 -協力ゲーム花火を題材とした行動分析-
板倉 菜々香, 與野木 龍, 米田 凌, 大本 義正, 森田 純哉
http://hai-conference.net/symp2020/proceedings/html/paper/paper-P-44.html

人工知能学会の会誌にて以下の解説記事が掲載されました。

機械学習時代における認知的学習モデルの役割 ─ ACT-R による学習モデルの事例と支援システムへの搭載─
人工知能 35/2 223-233 (2020年)
森田純哉
http://id.nii.ac.jp/1004/00010550/

当研究室における認知モデルの研究事例を解説しました。ご興味のある方は是非ご覧ください。

国際シンポジウムAROB 2020 (25th International Symposium on Artificial Life and Robotics) にて修士課程の井上直樹さんが発表しました。
AROB https://isarob.org/symposium/

Experimental study on the ambiguation of communication system caused by dilemma situation
Naoki Inoue, Junya Morita

2020年3月8日-10日に予定をしていた下記の研究会は延期となりました。

認知モデル研究会合宿「認知過程の多面的な理解とモデル化」

また状況の良い時期に改めて開催をいたします。
その際には是非ご参加を検討いただければとおもいます。

静岡大学情報学シンポジウムにおいて3件の発表を行いました。

[J05] カードゲームにおいて他者の行動を読み合う認知メカニズムのモデル化 ―事例にもとづ
く推論と模倣にもとづく推論の比較―
細川敦司(行動情報学科),森田純哉(行動情報学科)

[J19] 心拍変動を顔表情にフィードバックさせることによる情動制御手法の提案
米田凌(行動情報学科),森田純哉(行動情報学科)

[S04] A System based on Cognitive Architecture to Prevent Rumination while Web Searching
Thanakit Pitakchokchai(情報学専攻),森田純哉(学術院情報学領域), 山本 祐輔(学術院情
報学領域), 遊橋裕泰(学術院情報学領域), 高口鉄平(学術院情報学領域)

慶應大学矢上キャンパスにて開催された汎用人工知能研究会 (SIG-AGI) にてB4の長島君が発表しました。
http://www.sig-agi.org/sig-agi/events/sig-agi-13

ACT-Rによる内発的動機づけのモデル化
長島 一真, 森田 純哉, 竹内勇剛

11月9日(土)、10日(日)に開催された「静大祭&テクノフェスタ in 浜松」にて研究室展示を行いました。
今年は目立つ場所での展示だったため大変盛況でした。
ACMLメンバーの皆様お疲れ様でした。またご訪問いただいた皆様、ありがとうございました。

中京大学にて開催されたWiNF2019 (第17回情報学ワークショップ) にて発表しました。

「カードゲームにおいて相手の行動を読み合うインタラクションのモデル化 —認知アーキテクチャACT-Rによるシミュレーション—」
細川敦司,森田純哉

発表者の細川君は学部2年生です。静岡大学情報学部では意欲のある学生が早期から研究活動を開始することができる制度(先端情報学実習)を設けています。

https://sites.google.com/view/winf2019/

新メンバーを迎えました。

3年生5名(情報科学科、行動情報学科)

第4期: 2019配属

ABP (Asia Bridge Program) からGiriさん (M1) が研究室に参加しました。

以下はWelcom partyの写真です。

京都工芸繊維大にて開催された国際会議HAIにて以下の発表を行いました。

Welcome to HAI 2019

Factors Influencing Empathic Behaviors for Virtual Agents -Examining about the Effect of Embodiment-
Yuna Kano, Junya Morita
(Poster presentation)

Cognitive Modeling of Intrinsic Motivation for Long-Term Interaction
Kazuma Nagashima, Junya Morita, Yugo Takeuchi, Yoshimasa Ohmoto
(Poster presentation)

Model-based reminiscence: a method of supporting memory integration for ASD individuals
Junya Morita, Kazuki Itabashi
(Workshop on Clinical Use of Technology For Individuals with Autism Spectrum Disorder)

静岡大学情報学部にて認知科学会第36回大会を開催しました。
森田はプログラム委員長を務めさせていただきました。またACMLメンバーは計7件の発表を行い、当日もスタッフとして精力的に動いてくれました。

大会Web
https://www.jcss.gr.jp/meetings/jcss2019/

自閉傾向によるコミュニケーション成立の因果構造
小嶋暁, 紅林優友, 森田純哉
https://www.jcss.gr.jp/meetings/jcss2019/proceedings/pdf/JCSS2019_O4-1.pdf

メッセージ付きジレンマゲームにおけるコミュニケーションシステムの実験的検討
井上直紀, 森田純哉
https://www.jcss.gr.jp/meetings/jcss2019/proceedings/pdf/JCSS2019_OS09-2.pdf

モデルベース回想法における個人差の検討
板橋和希, 森田純哉, 平山高嗣, 間瀬健二, 山田和範
https://www.jcss.gr.jp/meetings/jcss2019/proceedings/pdf/JCSS2019_OS12-7.pdf

Proposal of a System based on Cognitive Architecture to Distract Rumination while Web Browsing
Thanakit Pitakchokchai, 森田純哉, 山本 祐輔, 遊橋裕泰, 高口鉄平
https://www.jcss.gr.jp/meetings/jcss2019/proceedings/pdf/JCSS2019_P1-3.pdf

エージェントに対する共感的行動の生起要因 -VRによる身体性の導入の効果に関する検討-
神尾優奈, 森田純哉
https://www.jcss.gr.jp/meetings/jcss2019/proceedings/pdf/JCSS2019_P1-6.pdf

インタラクションを介した音韻意識獲得に関する認知モデルの検討
西川純平, 森田純哉
https://www.jcss.gr.jp/meetings/jcss2019/proceedings/pdf/JCSS2019_P1-54.pdf

「楽しさ」と「飽き」に着目したインタラクション継続のモデル化
長島一真, 森田純哉, 竹内勇剛
https://www.jcss.gr.jp/meetings/jcss2019/proceedings/pdf/JCSS2019_P2-59.pdf

認知モデリングの国際会議であるICCM2019、認知科学の総合的な国際会議であるCogSci2019に参加しました。
ともにカナダのモントリオールにて開催されました。

Junya Morita, Kazuma Nagashima and Yugo Takeuchi
Method of Development of Interactive Agents Grounding the Cognitive Model to the Virtual World.
Proceedings of the 17th International Conference on Cognitive Modeling.
https://iccm-conference.neocities.org/2019/proceedings/papers/ICCM2019_paper_27.pdf

2019年の学部配属が決定しました。早速、歓迎会を行いました。

2019年度 人工知能学会全国大会 (第33回) にて当研究室の研究成果を発表しました。

KS-8 役に立つ人の心の過程のモデリング(大森 隆司,寺田 和憲,林 勇吾,森田 純哉)
https://www.ai-gakkai.or.jp/jsai2019/ks#ks-8

[1O4-J-12-05] ことば遊びを通して言語発達を促すインタラクションモデル
認知アーキテクチャを用いた検討
〇西川 純平1、森田 純哉1 (1. 静岡大学)
https://confit.atlas.jp/guide/event/jsai2019/subject/1O4-J-12-05/advanced

[2D4-OS-1a-02] メッセージ付きジレンマゲームにおけるコミュニケーションシステムの成立と変化
〇井上 直紀1、森田 純哉1 (1. 静岡大学)
https://confit.atlas.jp/guide/event/jsai2019/subject/2D4-OS-1a-02/advanced

[3G3-OS-18a-04] 深層学習の可視化による神経科学的知見の抽出
〇佐久間 一輝1、森田 純哉1、野村 太輝2、平山 高嗣3、榎堀 優3、間瀬 健二3 (1. 静岡大学情報学部、2. 名古屋大学大学院情報科学研究科、3. 名古屋大学大学院情報学研究科)
https://confit.atlas.jp/guide/event/jsai2019/subject/3G3-OS-18a-04/advanced

静岡大学情報学部卒業祝賀会が開かれました。今年は当研究室より6名が学士を取得しました。当研究室での活動が、変化する社会で、学び続ける力の基礎になれば嬉しいです。


専修大学生田キャンパスにて開催されたHAIシンポジウム2018にて当研究室から4件の発表が行われました。

コミュニケーション成立における自閉症スペクトラム傾向の影響 -パターン化による記号形成のメカニズム
小嶋暁,森田純哉,紅林優友

インタラクションを持続させる個人特性ーシステム化と共感に注目した検討ー
岡 真奈美,森田 純哉,大本 義正

エージェントに対する共感的行動の実験的研究
神尾 優奈,森田 純哉

認知モデルと生理指標を組み入れた写真スライドショーの評価
板橋 和希,森田 純哉,平山 高嗣,間瀬 健二,山田 和範

三重県伊勢市にて開催された電子情報通信学会HCGシンポジウム2018にて当研究室から3件の発表が行われました。いずれも学部4年生による発表です。今回の発表を活かして良い卒論を書いてくれるものと思います。

持続的なインタラクションの成立における個人特性の影響 ― 多義的な目標構造を有するゲーム課題を用いた検討
岡 真奈美・森田 純哉(静岡大)・大本 義正(京大)

畳み込みニューラルネットワークによる感情を伴う脳活動の抽象化
佐久間 一輝・森田 純哉(静岡大)・野村 太輝・平山 高嗣・榎堀 優・間瀬 健二(名大)

騙しの生起条件を探るメッセージ付きジレンマゲームの設計
井上 直紀・森田 純哉(静岡大)

人工知能学会合同研究会2018にて本研究室の長島 (B3) と西川 (B3) が発表しました。

長島一真,森田純哉,竹内勇剛
認知モデルを用いたバーチャル世界のエージェント開発手法
第10回 人工知能学会 汎用人工知能研究会(SIG-AGI)

 

西川 純平, 森田 純哉
しりとり課題を通した言語発達をうながすインタラクションの検討
第84回 人工知能学会 先進的学習科学と工学研究会(SIG-ALST)

 


 

 

 

平成30年11月10日(土)、11日(日)に開催された「静大祭&テクノフェスタ in 浜松」にて研究室展示を行いました。

新メンバーを迎えました。

3年生5名(情報科学科、行動情報学科)

第3期: 2018配属

ABP (Asia Bridge Program) からThanakitさん (M1) が研究室に参加しました。

 

2018年度日本認知科学会第35回大会では森田と小嶋と西川が研究成果を発表しました。

小嶋暁,紅林優友 ,森田純哉「新規なコミュニケーションシステムの形成に及ぼす自閉傾向の影響
西川 純平,森田 純哉「認知アーキテクチャを利用した ことば遊びにおける音韻意識のモデル化」(写真上)
森田純哉,長島一真,竹内勇剛「認知モデルをヴァーチャル世界に接地させるエージェント開発手法」(写真下)

 

当研究室の西川君 (学部3年生!) の研究成果を、認知モデルの国際会議であるICCM2018にて発表しました。

Morita, J., Nishikawa, J. (2018). A Learning Support System for the Development of Phonological
Awareness using a Japanese Word Game. In Proceedings of the 16th International Conference on Cognitive Modeling (ICCM 2018), pp. 8-9.

開催場所はアメリカのマディソン。認知科学のトップカンファレンスであるCogSciと連続開催でした。



M1の小嶋さんがALIFE内のWSにてポスター発表を行いました。発表タイトルは以下となります。

The effect of autistic tendency on the formation of a new communication system. Akira Kojima, Masatomo Kurebayashi and Junya Morita.

https://sites.google.com/view/evoslace/home

今年のJSAIでは、名古屋大学間瀬研修了生の野村君が行った研究を森田が発表しました。

野村太輝、森田純哉、平山高嗣、榎堀 優、間瀬健二
CNN による感情認識における生理心理的制約の効果
https://confit.atlas.jp/guide/event/jsai2018/subject/4D1-OS-14c-04/classlist

「社会的信号処理とAI」のOSにて発表。よいコメントをいただけました。

ACMLメンバーの佐久間君も帯同し、前日まで追加分析に取り組んでくれました。
来年は発表でしょうか。


会場で撮影した唯一の写真。まるでバカンスにきている雰囲気ですが、熱心に参加しました。

静岡大学情報学部卒業祝賀会が開かれました。第1期生の二人が学士(情報学)を取得しました。10年先を見据えることも難しい時代ではありますが、情報学を学んだお二人は悩みつつも「意思」の伴う人生を歩んでいかれることと思います。

先端情報学実習に参加をしていた西川君が下記のように発表しました。

西川純平・森田純哉. しりとり課題を通した個人の語彙のモデル化, 「第82回人工知能学会先進的学習科学と工学研究会 (SIG-ALST82), p61-66.

なんと学部2年生(20歳と1ヶ月)での研究会デビュー。最近の人工知能で学習というと機械学習が想起されますが、この研究会は人間の学習と人工知能の関係に関する深いトピックを扱う研究会です。

*先端情報学実習とは学部2年生が、自身の関心から主体的に研究テーマを発掘し、学部教員とプロジェクトを進める授業です。静岡大学情報学部における先進的な取り組みです。以下の紹介動画をご覧ください。

ACML一期生の卒研発表が無事に終わりました。

紅林優友 感情を伴うライフログを用いた日常記憶􏰀回想支援システム
小嶋暁 コミュニケーションシステム􏰀形成における自閉症スペクトラム傾向􏰀役割

二人ともよい発表でした。助けてくれる先輩もいない中、でよくやれたと思います。副査の先生方からも大変有益なコメントをいただきました。
それにしても、ライフログの研究をやっているのにも関わらず写真を撮り忘れてしまうという。。。

電子情報通信学会 ヒューマンコミュニケーショングループ(HCG)により、HCGシンポジウム2017が金沢市で開催されました。
http://2017.hcg-symposium.org/

当研究室からは
『コミュニケーションシステムの成立と自閉症スペクトラム指数の関連』
小嶋 暁・紅林 優友・森田 純哉(静岡大)
名大との共同研究として、
『生理心理的制約に基づく脳波による主観的状態の認識』
野村 太輝(名大)・森田 純哉(静岡大)・平山 高嗣・榎掘 優・間瀬 健二(名大)
が発表されました。

 

東海地区を中心として大学・企業等の情報技術に関する最新の研究成果を発表するWiNF 2017が開催されました。
https://www.cvl.cs.chubu.ac.jp/winf2017/
当研究室からは以下3件のポスターが発表されました。

  • 紅林優友・森田純哉「リストバンド型心拍計を用いた日常記憶からの感情誘導」
  • 長島一真・森田純哉「認知アーキテクチャに基づくゲームエージェントの構築」
  • 西川純平・森田純哉「認知アーキテクチャを用いたしりとりのモデル化」

 

人工知能学会合同研究会の中で第81回 先進的学習科学と工学研究会が開催されました。本研究室からは以下の研究が発表しました。

森田 純哉「計算機と人間心理の相互類推に関わる概念構造の可視化」

貴重なコメントをたくさんもらうことができました。ちゃんと研究しないとなあと思います。

10/14 (土)【共通講義棟落成記念】情報学シンポ2017「情報と学び」のシンポジウムにて当研究室のメンバーが発表します。

シニア部門
コミュニケーションシステムの形成における自閉症スペクトラム傾向の役割(小嶋 暁, 紅林 優友, 森田 純哉)

以下2件の発表もACMLと連携して進められている研究となります。

ジュニア部門(先端情報学実習)
他者の心的な状態をミラーリングするシステムの開発(長島 一真)
しりとりの認知モデル(西川 純平)

情報学部公式ページでの案内
http://www.inf.shizuoka.ac.jp/news/detail.html?CN=154108

ポスターセッション演題一覧
http://www.inf.shizuoka.ac.jp/cms/files/s_inf/miyazaki-makoto/0100/U4Ob6C3T.pdf

静岡大学情報学部2017年度3年生の配属が決定し、ACMLに6名の新メンバーが加わりました。とても多様なメンバー構成となりました。今後、新配属歓迎会などの様子などをアップデートしていきます。

研究室選択の時期ですね。
本研究室は、このエキサイティングな領域を一緒に開拓する新たな仲間を募ります。
授業としての研究室訪問は7/6、7/13です。それ以外の時間でもアポを取ってもらえればお話しできると思います。
以下に資料を用意しました。興味をもったらどうぞお気軽にご連絡ください。

研究室紹介スライドムービー
Q&A

学生居室をJ2330に引っ越しました。教員居室と同じフロアに。

名古屋大学間瀬研究室およびパナソニック株式会社との共同研究の成果を、認知モデルの国際会議であるICCM2016にて発表しました。

Morita, J., Hirayama, T., Mase, K., & Yamada, K. (2016). Modeling autobiographical memory from photo libraries.In D. Reitter & F. E. Ritter (Eds.), Proceedings of the 14th International Conference on Cognitive Modeling (pp. 243–245). University Park, PA: Penn State.

6年前に滞在していた場所で開催されたため、なにやらノスタルジックな感じでした。

名古屋大学間瀬研究室およびパナソニック株式会社との共同研究の成果を人工知能学会 第77回 先進的学習科学と工学研究会(SIG-ALST) にて発表しました。

  • 世古 純基・森田 純哉・平山 高嗣・間瀬 健二・山田 和範・横矢 真悠 記憶想起および内発的動機付けを促すための記憶ネットワークのモデル化

以下のセミナーで発表します。静大情報学部3年生の研究室配属希望者には特にオススメします。
【開催要項】
情報学イブニングセミナー
「『情報学』の新たなフロンティア(1)」

<日時>
平成28年7月15日(金) 17:00-19:00
<場所>
静岡大学 情報学部2号館 24教室
<講演者>
17:00~17:40
井ノ口 宗成(行動情報学科・講師)
「災害対応に情報科学をどう活かすか」
災害発生にともない、社会は大きく変化します。この中で効果的な対応を実現す
るためには、情報処理による「状況分析」が欠かせません。社会科学的な観点を
含めて、情報学がどのように貢献し得るかについて、事例を中心に紹介します。
http://gclab.inf.shizuoka.ac.jp/inoguchi/

17:40~18:20
永吉 実武(行動情報学科・講師)
「日本の中堅企業における「失敗からの学び」について考える」
企業において「失敗からの学び」により失敗の再発を防止することは重要である
にもかかわらずこれを成功させるには多くの困難が伴い、なかなか思うように進
まないことが多い。日本のある中小企業における「失敗からの学び」の事例をも
とに、「失敗からの学び」を様々な視点で考えていきます。

18:20~19:00
森田 純哉(行動情報学科・准教授)
「心の情報処理モデルの作り方、応用の事例」
人間の心をコンピュータによって模倣する(モデリングする)試みは、情報学に
おいて古くから行われています。本講演ではそのうち、認知アーキテクチャを利
用した最新のアプローチを紹介します。また、講演者自身の研究を紹介すること
で、その応用事例を示します。

名古屋大学間瀬研究室およびパナソニック株式会社との共同研究の成果を人工知能学会全国大会にて発表しました。