現代は人工知能の時代であると同時に,仮想キャラクタやロボットなど多くの擬人化エージェントが活動する時代である.そのエージェントには人間的な側面が創発してくる特性を期待するが,人工知能は学問としての人間的側面の実現には技術分野としてややずれがある.それを補完するのが心理学,認知科学,神経回路学,神経科学,社会心理学などの人間理解に関わる科学であるが,その分野の知見は人間理解については多くの進展があっても,現実場面で行動するエージェントの工学的な実装にはいまだ力不足である.
そのため,人間のモデル的な理解がますます重要になってきた.人がどうやって世界や他者や社会を知覚し,思考し,行動するのか?それをモデル的に理解することは,単に科学的な興味だけでなく,人の活動を支援することを目指す現代の先端科学・工学の主要テーマでもある.
しかし日本でのこの分野は,関係研究者が各種学会に分散し,交流の場が不足している.これまで,科研費新学術領域「認知的デザイン学」が社会性を基本テーマとしてその役割を担ってきたが,昨年度でその活動は終了した.それ以降に我々は,2019年度には6月の人工知能学会大会,9月の認知科学会大会にて企画セッションを開催し,関係する研究者の相互交流を図ってきた.しかし2~3時間程度の研究会では議論の量と幅が限られる.そこで本研究会では,広義の認知モデルに関わる研究者が泊りがけで集まり,十分な時間をかけて成果・アイデア・構想を交換する場を作ることで,認知モデル研究を発展させていくことを目指す.
3月8日(日)
3月9日(月)
3月10日(火)
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申し込み期限 2/7 24:00