自伝的記憶のミラーリングエージェント

概要

 この研究プロジェクトにおいて、我々はモデルベース回想法と呼ぶ高齢者ケアの方法を提案してきました。回想法は、高齢者ケアの非常にポピュラーな手法でで、それをモデルベースで行います。

 システムがユーザの認知と情動の状態を把握するモデルを持ち、そのモデルを利用することでユーザの回想を導いていきます。

 回想を導くための認知と情動のモデルとして、手続き知識やゴール宣言的知識をモジュールとする認知アーキテクチャを利用します。認知アーキテクチャにユーザのライフログを搭載し、認知アーキテクチャが記憶を回想する様子をユーザに、写真スライドショーとして観察させます。ユーザがモデルによる回想を観察している様子を脳波計や視線計測器などによってセンシングします。

 その結果によって、認知アーキテクチャのパラメータを調整していく。これによってユーザの認知や情動の状態がモデルとして具体化されていきます。また、そのモデルを利用することで、適切なユーザの回想をガイドすることも可能になります。

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